平成27年2月1日本学天満橋学舎にて13コース パーシャルデンチャーのポイントが本学欠損補綴咬合講座の先生方で行われました。
まずはじめに岡崎定司主任教授が、欠損を拡大させない義歯のポイントを総論的な義歯のお話を中心にして頂き、入れ歯の難点、義歯装着に対しての問題点を詳しく説明されました。特に興味深かったのは、欠損部隣在歯の十年後の生存率が、ブリッジ92%パーシャルデンチャー56%無処置81%であるとお話があり、いかに我々の行なった義歯の維持管理の難しさ、大切さを実感させられた。
最後に患者さんは、「我々に何をもとめているのか?」歯を削ること、欠損を補うこと、何もしないこと、現状をコントロールすること、などその方に応じた補綴治療の適応を判断する能力が、我々には、もとめられている、と力説されました。つぎに西崎准教授が、残存歯保護を考えた維持装置のポイント として義歯の動きの最小化、支台歯の負担軽減策について、咬合様式歯周組織に配慮した設計などを教えていただきました。山本さつき講師には、新調義歯装着時のポイント として、セットの手順、適合検査の方法論、咬合調整をどこにゴールをおくのか、目標の設定について、歯ぎれのいいトークで、説明して頂だいた。最後に吉峰講師に、 義歯修正のポイント として維持不良な義歯を即日で、ある程度の維持力を回復させるか、そのための方法を教えて頂き、目からうろこのような方法もあり、即明日からの診療に役立てそうなお話がたくさんあり、しっかりメモをとらせてもらった。
報告者:P.G.C.委員 植木俊雄 (大30回)
文 責:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)