開講報告

平成27年度 一般5コースレポート

歯周病とチーム医療-主役は歯科衛生士-、MIとしての自家歯牙移植

 平成27年2月28日に大阪歯科大学天満橋学舎の創立100周年記念館において、月星光博先生による『歯周病とチーム医療-主役は歯科衛生士-』と『MIとしての自家歯牙移植』が開催されました。
  午前中の講義『歯周病とチーム医療-主役は歯科衛生士-』では、歯科医師と歯科衛生士がどのように連携を取って歯科医療に携わっていくかを中心に、症例を交えながら講義が進められました。一見抜歯症例になりそうな歯牙が、定期的なメインテナンスによってどんどん歯周組織が回復し、現在も残存している数々の症例は、本当に「すごい」の一言でした。それと同時に、規格化された口腔内写真や長期間の経過を追ったデンタルX線画像のデータを元に歯科医師と歯科衛生士が連携を取り、患者さんのモチベーションを上げながら歯科医療に携われているその姿こそ、歯科クリニックの本来のあるべき姿だなと感じました。
  午後の講義『MIとしての自家歯牙移植』では、自家歯牙移植と意図的再植の話を中心に講義が進められました。自家歯牙移植における創傷の治癒、適応症、術式、予後(術後経過)が症例を交えて分かりやすく解説され、保存性・生物学的許容性の高い自家歯牙移植はMI(minimal intervention)の観点から考えても非常に有用で、受講された多くの先生方が正しい知識と理解を持たれたのではないかと感じました。

報告者:P.G.C.委員 西田 耕介(大57回)