特別コース・ハンズオンセミナー「基礎から学ぶインプラント外科治療(全3回コース)」の第1回目が、9月10日に楠葉学舎で開催された。本コースは昨年も開催され、大人気のコースで、24名が受講した。
第1回目は、「切開・剥離・縫合 減張切開の実習」。
午前は、大学院講義室にて吉竹賢祐先生により「切開・剥離・縫合の基礎」についての講義、デモの後、実習を行った。講義およびデモは、教材や動画を駆使し、具体的にイメージしやすいよう説明いただいた。また、実習は十分な時間を取って、いろいろな縫合方法を繰り返し行った。 午後は、実習室に移動し野阪泰弘先生により午前の講義に沿って、豚の顎骨を使用した手術のデモが行われた。切開、剥離および縫合を実際に行いながら丁寧に注意点を説明いただいた。受講生は間近でみることで、野坂先生の素晴らしいテクニックが頭に焼き付いたと思う。その後各自は、豚の顎骨によりしっかり実習した。 実習は、午前・午後とも先生方に、親切で的確なアドバイスを一人ひとりにしていただけた。手術にあたって、いかに日頃のトレーニングと術前準備が重要かを、受講生は感じ取ったのではないだろうか。
今回の研修は、若い先生方には、インプラントに関する外科手技を基本からしっかり学ぶことができ、また、経験のある先生方にとっては、日頃忘れがちになっていることを再確認できた有意義な研修になったと思う。
報告者:P.G.C. 委員 関 良太(大39回)