地域包括ケアシステムにおける医療、介護、生活支援連携の在り方
日 時 平成30年4月14日(土)
場 所 大阪歯科大学 天満橋学舎
講 師 筒井孝子先生
平成30年4月14日、第1回常務理事・理事(合同会議)開催に合わせて、本学天満学舎にて「地域包括ケアシステムにおける医療、介護、生活支援連携の在り方」と題した講演会が盛況に開催されました。
最初に、生駒等会長より開会のご挨拶を頂いた後、筒井孝子先生の講演が始まりました。
講師の筒井孝子先生は、政府の要職を数多く歴任され、現在は『地域包括ケアシステム、地域医療を支える理論構築及びこの実践への応用に関する研究』を進めておられます。
講演の主なテーマは、以下のとおりです。
1. 診療報酬改定の背景~地域間の医療・介護格差
2. 診療報酬改定①医科:入院医療を中心に
3. 診療報酬改定②歯科:地域包括ケアシステムを中心に
4. 医療提供体制と今後の方向性
講演は、図解を用いながら「持続可能な社会保障のために、つまり少子高齢化社会が進展していく中で、国民皆保険を堅持していくために財政主導ではなく、医療側から過不足のない適切な医療を提言していくことが大事である」という内容から始まり、最後に、①財政の歳出超過の是正のために、社会保障費用の多くを占める医療・介護費用の適正化への圧力は続く。②効率的で効果的な診療が求められているが、地域医療ビジョンや診療報酬改定によって、機能分化が進められる中で医療機関や歯科医院、介護事業所においては、地域内でのポジショニングが重要になる。③サービスマネジメントにおいて、今後最も重要と考えられるのは、患者の治療への参画であると提言されています。
診療報酬改定の背景と、今後の医療提供体制と方向性が示された大変有意義な講演でした。