平成23年7月24日、ポストグラデュエートコースとしては久々の実習主体のコースが大阪歯科大学楠葉学舎 4F実習室で開催された。講師は本学歯科技工士学校・衛生士専門学校校長で本学客員教授である末瀬一彦先生と有歯補綴咬合学講座 非常勤講師 大阪市開業の佐古好正先生の両名の講師により行なわれた。
支台歯形成は歯科医なら毎日のように行なっている業務である。ベテランの先生は日頃の自分の支台歯形成の確認に。フレッシュな先生は、本格的な支台歯形成を習得するために参加されたという事であった。まず末瀬先生からの講義があった。支台歯形成は 1)最終補綴物を考慮した形態 2)周囲の軟組織に調和した形態 3)最終修復物が脱離しない形態 4)短時間で効率的な形成 5)滑沢でスムーズな表面 が必要である事を再確認させて戴いた。この講義の中ではCAD/CAMなどの新しい技術に対応する知識を教えてもらった。その他、支台歯形成の基本原則等を学び実習に移った。
実習はデモンストレーションを机の上のモニターで確認しながら、講師の2人の先生がセレクトしたバーを使用して行なった。下顎の大臼歯のFCK 形成、小臼歯の前装冠の形成。上顎中切歯を使い、1本はオールセラミック用の形成、もう1本はポーセレンラミネートベニアの形成と様々な補綴物の支台歯形成を体験出来た。
実習後、質疑応答に続きサーティフィケートの授与式が行なわれ、半日のコースでありましたが、参加者の熱気に包まれた講習会が終了しました。
PGC委員 釜田 博史 (大30回)