平成27年9月6日(日)本学天満橋学舎にて卒直後3コース「歯科患者クレームを活かせ!!事例から学ぶ歯科医院の生き残り戦略 」が行なわれました。
講師の本学歯科麻酔学講座准教授佐久間泰司先生は最高裁判所専門委員、大阪府歯科医師会歯科医事処理部オブザーバー等を兼任、関連法令に精通されています。
講義は苦情対応技法を理解、修得することを目的に行なわれ、コミュニケーションスキルについて段階的に解説があり、次いでそれを踏まえてロールプレイを行なうという形式で進められました。
ロールプレイは3人1組で患者役、ドクター役、観察者を交代して行ないます。「カルテを取り違えて対応してしまった」、「下顎智歯抜歯後から麻痺がとれない」などの状況設定でロールプレイを行います。最初は恥ずかしさもあり、辿々しい演技だったのが回を追うごとに慣れ、終盤は多くの受講生が役者となり、迫真の演技が各グループで見られました。
言葉のかけ方、仕草、表情、動作、少しの違いが相手の心情の変化に大きく影響することを身を持って学んでいきます。患者、ドクターになりきる事で切実感が湧き、講義の理解度が増し、実践に直結することができたと思います。本を読むだけ、講義を聞くだけでは、すぐに臨床に活かすことは難しい。それが活かせるために大変工夫されたユニークな佐久間先生の講義でありました。