成25年8月18日(日)天満橋学舎にて「骨形態で差がつく上顎前歯部のインプラントマネージメント アイスクリームコーンの法則」が開催された。
本学口腔インプラント科 馬場俊輔 専任教授は審美領域である上顎前歯部におけるインプラント治療を、従来の手法から最新の手法までわかりやすく説明された。前歯部の骨形態を3タイプに分類し、タイプ1では抜歯即時インプラントの手法、タイプ2ではアイスクリームコーンテクニックを改良した骨増生法、そしてタイプ3では従来からの骨増生法、といったそれぞれ異なった手技を解説された。
実習は、ノーベルバイオケア社、京セラメディカル社および本学歯科技工士専門学校からの機材提供などの協力のもと行われた。山田病院助教より、「骨形態タイプ1における抜歯即時インプラント埋入」の解説および実習が行われた。術中に使用されるサージカルガイドステントの位置決めから始まり、抜歯、抜歯窩へのインプラント埋入、即時TEKの製作まで行われた。個々のインプラント埋入位置は歯科用コーンビームCTを使用し確認された。午後からは、新井助教より、「骨形態タイプ2におけるアイスクリームコーンテクニックを改良した骨増生法」の解説および実習が行われた。抜歯窩への補填材の充填、メンブレンの配置、縫合、そして即時TEKの製作まで行われた。実習中には、口腔インプラント科の先生方と個々に質疑応答が行われ、熱心に受講された。また、インプラント科における当該症例をスライドで示され、講師の経験を交えてのお話をいただいた。
最後に、馬場専任教授より、現在使用されている骨補填材の説明(主に海外製品)、エビデンスに基づいた症例別に推奨される骨増生法の説明をされた。
盛りだくさんの内容で、活発な質疑応答もあり、大変有意義なものとなった。
最後に準備から後片付けまで口腔インプラント科の先生方に多大なご協力をいただきありがとうございました。
報告者:P.G.C.委員 今井 敦子(大42回)
文 責:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)