平成25年11月17日(日)本学牧野学舎にて「PMTCとホワイトニングでより美しい歯を」と題し上記コースが開催された。
今回の講師は、審美歯科領域では著名な北原信也先生と鶴見大学付属病院で実際に専門外来を担当されている大森かをる先生、そして全国各地でご講演を続けられているフリーランス歯科衛生士の土屋和子先生を招聘し、豪華な講師陣で最新のホワイトニングについて実習つきで行うというものであった。
冒頭 北原先生の講義では、ホワイトニングを単に歯を白くすることのみとして捉えるのではなく、包括的歯科治療を行う中での本治療処置の位置づけや意義について述べられた。そして、歯科治療の予知性が叫ばれる昨今においてはリコール管理の徹底が大切で、その為にもホワイトニングを伴った診療計画を実践することが必要且つ効率的であると力説された。
午後の実習は、ホワイトニング用トレーの模型トリミング実習と土屋先生によるガム ピーリングおよび大森先生によるオフィスホワイトニングのデモが行われ受講生全員が熱心に取り組んでおられる姿が印象的であった。
最終の講義では、ホワイトニング結果の術前予測を可能にすることの重要性を述べられ、ご自身が開発されたシェードアップシミュレーションシステムが紹介された。それによりホワイトニング結果の恒常性や予知性、メインテナンスの実行率が確実に上昇し、レベル向上にも繋がると力説された。
閉めのパートとして土屋和子先生からホワイトニングの現場管理を実践する衛生士の立場からホワイトニング及びガムピーリング時の各論的な薬剤の選択や、衛生士として周知しておかねばならないエビデンス等を丁寧に解説された。
早朝から夕刻まで、講義中実習中を問わず熱心な意見交換が行われ、熱のこもった雰囲気の中で終了を迎えた。チーム医療が求められる今日、歯科医のみではなく衛生士・技工士が共に参加できるコースの企画が必要であると痛感した。
報告者:P.G.C.委員長 佐古 好正(大28回)