長さん、早すぎるやろ。
大学に入り、机を並べて講義を受けてから40年余りになるね。誰とでも仲良くなれて友達も多く、おしゃべりな長さんとは対照的に、比較的無口な僕とはなぜか波長が合い、ずーっと学生時代は一緒だった気がする。成績も優秀で勉強も良く教えてもらったように思う。お互いにお酒も好きでよく飲みにも行ったね。一緒に合コンも楽しんだ。その時に知り合った女性と僕は生涯の伴侶として今も一緒にいる。
そこそこ無茶した仲だったけど、最近では兵庫県歯科医師会での会合で会えば、お互いに少しは成長したものだと勝手に思ったりもしていた。昨年の春には、クラス会の旅行で一緒になった時は、肝臓の調子があまりよくないことを知らされた。年末には「陽祐の声が聞きたくなって、、」と電話があった。いつも強気な長さんらしくもなく、少し弱気な声だった。体調があまり良くないと思ったが、「又、うまいメシでも食いに行こう」と約束した。
それから2か月後、旅立ちの知らせが届いた。悲しくて、悲しくて、妻と一緒に泣いた。告別式では長さんらしく、好きなアイドルの写真集で棺は埋め尽くされた。最期まで長さんらしい生き様に勇気をもらった。ありがとう。
これからはこの業界を少しでも良くなるようお互いに取り組みたいと思っていた。君はもうこの世にはいないが、心の中で一緒になって自分なりにやっていきたいと思う。安らかの眠ってくれ。もう一度言うよ。ありがとう、長さん。
(山本陽祐 記)